山野の林内や日当たりの良い野原に自生し3〜5月に白い花を咲かせるニワトコ : 庭常。

斜面に綺麗な白や薄い黄緑色の花を咲かせていたかな . . . という曖昧な記憶が残っている。

いつもお世話になっている年配のご夫妻の 『 赤い実がなっているけど何だろう?』

という言葉が気になり調べてたところ、食用あるいは薬用となる赤い果実のなる庭常であることが判明。

深みのある赤色の果実が何とも美しい。

ヨーロッパの多くの国ではこの木に精霊が宿るとされていて、むやみに切ることは禁忌であり、伝説や

民話にも数多く登場し、シリーズ化されている映画の魔法使いの杖はこの木でできているようです。

そして、イタリアでは 『 サンブーカ 』という名前のリキュールで愛されているんだそう。

実は日本でもニワトコのお酒が作られていた形跡があるようで、世界遺産の三内丸山遺跡から出土して

いる完熟したニワトコの果実は、酒造りの主原料にされていたんだとか。

縄文時代ではニワトコのお酒を酌み交わしていたのかもしれませんね。